約380年の伝統を誇り、筆の持つ文化を継承する筆専門メーカー”あかしや”。
奈良筆の歴史
筆のはじまりは古く、今より2300年ほど昔、秦の時代の中国にはじまったと伝えられております。日本に於いては、中国文化の伝来と共に飛鳥時代の初期から中国製の筆が輸入されるようになりました。
その後、遣唐使として中国に渡った弘法大師(空海)が毛筆の製造を修めて帰り、大和の国の住人、坂名井清川と云う人に伝授したのが、奈良筆の、そして、日本の筆造りの最初と云われています。
奈良筆は、その歴史と伝統につちかわれた匠の技と心を継承し、高い品質を守りぬくことで、書家や専門家を中心に今も高い評価をうけています。あかしやは、古くより大和の国において南都七大寺の筆司として筆造りに従事して参りましたが江戸中期に初代の当主が筆問屋として、あかしやの看板をあげ現在まで約380年の伝統を誇り、筆の持つ文化を継承する筆専門メーカーです。
筆作りは手作業
筆作りに機械は使いません。毛の一本一本が全て異なるものでありながら、その毛を使って規格品を作るには卓越した技術が問われるところです。
筆匠達の経験と研究努力、伝統の技法があいまって作り続けられているのが奈良筆の筆造りです。