【漆器】普段使いやギフトにおすすめの汁用お椀5選!選び方や種類の解説
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日本の伝統が息づく漆器は、単なる食器ではありません。それは、長い歴史と共に育まれ、職人の手によって一つ一つ丁寧に作り上げられた工芸品です。
本記事内では、漆器の魅力を深く掘り下げ、基礎的な知識から、職人が手がけるこだわりの技術、購入時の選び方まで解説していきます。
「普段使いできる漆器のお椀がほしい!」
「ギフトにおすすめの高級なお椀を教えて!」
実際におすすめできる商品の情報を一覧にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
日本が誇る伝統工芸品「漆器」の基礎知識
伝統工芸品として世界に名を馳せる漆器は、その美しさと機能性で知られています。
まずは漆器について概要を紹介します。
漆器とは、漆を塗った器物全般の名称で、塗り物とも呼ばれます。お椀やお皿、鉢、ボウル、カトラリーに至るまで、その作品は大小様々です。
漆は、日本や中国、東南アジアに自生するウルシ科の樹木で、この樹木から採取される樹液は、空気に触れることで硬化し、美しい光沢と強靭な塗膜を形成します。
漆を塗ることで、耐水性、耐熱性、防腐性が上がり、抗菌作用もあることから、食器などに適している塗料として用いられています。
漆器は、職人の手によって一つ一つ丁寧に作り上げられ、使うほどにその艶や色が深まり、長年に渡って愛用できるのが魅力的。
日本では古くから漆器が日常生活で使われており、各地には独自に発展した漆器の産地が点在しています。
会津塗
会津塗は、福島県の会津地方で生まれた漆器です。
湿潤な気候が漆の扱いに適しており、縁起の良い意匠や、オリジナルで多彩な加飾が特徴的です。
輪島塗
輪島塗は、石川県輪島市で作られるブランド漆器で、精巧な作りと丈夫さ、優美な加飾が特徴です。製造工程が複雑で、多くの手間をかけて作られており、高い品質が保たれています。
山中漆器
山中漆器は、石川県加賀市の山中温泉地区で作られ、木地の漆器で有名です。
自然な風合いを生かしたデザインが特徴的で、400年の歴史を持っています。
越前漆器
越前漆器は、福井県鯖江市の河和田地区で作られる漆器で、業務用で扱われるほとんどの漆器が、河和田地区で作られています。
伝統と現代のニーズが調和した、マルチに使いやすいシンプルな漆器が多く作られています。
漆器のお椀に宿る職人の技|こだわりが詰まった工芸品
工芸品の魅力はなんといっても、職人が一つ一つ手作業で作っている点にあります。順を追って解説します。
一つ一つの漆器を手作りで
漆器の製作は、木地作りから始まります。
職人はお椀となる素材を選定し、それを丁寧に削り出して形を作ります。
この工程には、高度な技術や特別な方法が必要で、木の性質を理解し、木目の美しさを最大限に引き出すための熟練した技術が求められます。
手作りにしか出せない味わい深さや、丁寧に加工された木の温もりが漆器のお椀には宿っています。
代々受け継いできた伝統の工法
漆器の製作には、数百年にも渡る伝統の工法が用いられています。器体の削り出し、下地作り、中塗り、上塗りといった工程を経て、漆器は丁寧に仕上げられます。
これらの工法は、歴代の職人によって受け継がれ、代を経るごとに磨き上げられてきました。漆器のお椀一つを取っても、その背景には長い歴史と職人の技が息づいています。
上質な素材に卓越された塗りの技術
漆器の醍醐味とも言える漆の美しさは、職人の芸術的な塗りの技術あってこそ。
職人は卓越した腕で、複数の塗り重ねを行いながら、美しい光沢と色合いをお椀に与えます。また金粉や銀粉を用いた装飾技術も、漆器の魅力を一層引き立てます。
こうした塗りや装飾の技術は、職人の無数の時間と努力の結晶です。高級な漆器は、使い込むほどに深みが増し、長い年月を経ても色褪せることのない美しさを保ち続けます。
お椀選びに迷ったら?漆器の選び方をポイント解説!
「ギフトや自分用に良い漆器のお椀がほしいけど、選び方がわからない・・」
そんなアナタのために、漆器選びのポイントをご案内します!
今回は、長く愛用できる質の良いお椀の選び方を、3つのポイントに絞って解説します。
素材
漆器を選ぶ際は、使われている素材をチェックしましょう。
木製、プラスチック、樹脂などの素材バリエーションがありますが、良いお椀がほしい場合は、木製の漆器を選びましょう。
天然の木から削り出して作られる漆器は、木材独特の風合いや質感が魅力で、使い込むほどに味わいが増していきます。
デザイン
漆器のデザインは、量産品の定番柄を含む伝統的な模様から、モダンなデザインまで多岐に渡ります。
見た目は使い心地に影響しませんので、好みのものを選びましょう。
普段使いならシンプルなもの、ギフト用であれば装飾を多く施したものがおすすめです。
自分が気に入っている産地の漆器については、新着商品や購入を検討している品の在庫を随時チェックしましょう。
用途
漆器のお椀にはサイズが200ml,300ml,500mlなど様々あり、用途によって選び分けましょう。
味噌汁、吸い物などのお食事用
甘味(デザート)用
子供用
甘味用やお子様用には、小さいサイズを選んだ方がいいでしょう。高級品は、サイズの大小が記載されていることがほとんどです。
はじめての高級漆器におすすめのお椀5選!ギフトにも使える!
ここからは実際におすすめできる、木製の高級漆器お椀を5つご紹介します!
ご飯の時間を彩り、より楽しいひと時を提供する漆器を見ていきましょう!
越前塗「よろこび」黒内朱雑煮椀~お正月・祝い膳
お正月やお祝いの席でお使いいただける越前塗りの一品。
黒を基調とし、初日の出をイメージした金色のお日様を冠したシンプルなデザインです。
100年以上の歴史を持つ漆器工房「粂治郎」が手がけており、こだわりの天然漆は独特のツヤを放ちます。130×82mmの汁物全般に使いやすいサイズ、普段使い用におすすめです。
スープに使っても良いですし、丼としての利用も可能です。
越前漆器「市松白檀」吸物椀5客セット
同じく「粂治郎」より、妥協のない上質な吸物椀をご紹介。
モダンなテイストの市松模様を、高度な装飾技術である「白檀塗り」にて仕上げています。これは、蒔絵や箔の上から透明な漆を塗り、模様を浮かび上がらせる技術です。
経年変化により、漆の透明度が増して、使い込むほどに味わいが出るこちらの高級椀は5客セットになっており、個数が多いのでギフトにおすすめの一品でございます。
越前塗「梅」溜塗 雑煮椀~お正月・祝い膳
お次はこちらの越前漆器「梅」。溜塗(ためぬり)という、中塗りと上塗りの色使いを異なる色で塗り分ける、特殊な技術で仕上げられた普段使い向けの標準仕様な一品。
使い込むうちに漆が透けることにより、徐々に赤色が強く発色するようになります。
蓋に梅をあしらったデザインは、お正月や早春に定番の柄です。桜や梅などの花柄はこどもの皆様にも人気となっており、家族用の茶碗としてもぴったりです。
越前塗「蔦」吸物椀5客セット
大きな柄が入った特徴的なデザインがお好きな方には、こちらの越前漆器「蔦」がおすすめです。
定番型のシルエットに、グリーンとゴールドの2色使いで、椀の全体に可愛らしく装飾が施されています。
蓋付き製品ですので、配膳時に絵柄を揃えれば、食卓が華やかに彩られます。
装飾技法に印刷蒔絵を採用することで、本来高価な漆器をコスパ良くお求めいただけるようになっています。5客セットですので、家族用や贈答用にどうぞ。
つむぎシリーズ「富士」汁椀
風変わりなデザインのお椀をお探しの方には、こちらの「富士」がおすすめ。
木製漆器といえば山中塗り。山中温泉地にて、明治41年より漆器作りをしている「我戸幹男商店」では、木材選びからこだわりが溢れています。
富士に使われている木材は、高級木材として知られている欅(けやき)。
富士山をイメージした形に加工され、山中漆器伝統工法である「拭き漆」にて、何度も丁寧に漆加工をされた逸品です。デザインがおしゃれですので、インテリアにもどうぞ。
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