富山県北西部に位置する高岡市は、実は知る人ぞ知る伝統工芸の宝庫。

加賀藩主だった前田利長が築いた高岡城の城下町として栄え、その後、北陸でも有数の商業都市として発展してきました。高岡銅器で有名な鋳物の技術などはこの頃にスタートしたようです。他にも高岡漆器も有名ですね。

さてここでは、数ある高岡伝統工芸の中でも、特に個性的で一風変わった工芸品を紹介したいと思います。

モメンタムファクトリー・Orii／銅の壁掛け時計：time and space スクエア

銅の発色、質感、錆色までもデザインとし、斑紋ガス青銅色の風合いを絶妙にいかしたスクエア型のシンプルな壁掛け時計です。

モメンタムファクトリー・Oriiは、折井着色所として創業以来、高岡銅器の着色を幅広く手掛けています。
近年では、美術工芸品や銅像に用いられてきた伝統的着色技法を応用し、これまで困難だった厚さ1mm以下の銅板への新たな発色技法を確立。内装用など一般素材としてだけでなく、インテリアや雑貨などデザイナーズプロダクトのメーカーとしても気鋭のブランドです。＜詳しくはコチラ＞

 

天野漆器／螺鈿(らでん)ガラスの徳利と杯

鮮やかな漆独特の発色がガラスごしの光の屈折により、煌びやかな小宇宙を作りだす。螺鈿ガラスの本当の魅力はその存在感ある漆の色と透明無垢なガラスの織り成す調和です。

高岡に古くから伝わる螺鈿（らでん）という工芸技法。あわび貝など、虹のような輝きをもった貝殻を約0.1mmの薄さにし、刀・針などを用いて細片をつくり、これを組み合わせて山水や花鳥を表現していきます。
このプロダクトは、ガラスの装飾にこの螺鈿技法を取り入れ、漆で仕上げてあります。
その風合いある美しさにお酒もさらに美味しさが増します。＜詳しくはコチラ＞

銀雅堂／戦国武将兜飾りシリーズ

高岡の銅器産業で培われた伝統の技をもとに、現代の生活スタイルに合わせ、置き場所を選ばないインテリアとして人気の戦国武将兜飾りシリーズ。

写真は武田信玄公の兜を忠実に再現。前立てに獅子を配し、毛で覆うことで獅子の頭を模した豪猛な印象の兜です。原型師、鋳造、研磨、伝統工芸を受け継ぐ職人たちの手により、丹精を込めて作られています。
また板金やブレスでは出せない鋳物ならではの立体的な曲線美と重厚感がインテリアとしての存在感を引き立てます。一つ一つ手作業で彩色し、時を経ても変わらない金属の風合いを楽しめます。＜詳しくはコチラ＞